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年金制度改正法の修正案

  • 阪尾コンサルティング事務所
  • 6月25日
  • 読了時間: 2分

2025年5月16日に国会に提出され、2025年に一部修正された「社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律案」(いわゆる「年金制度改正法案」)ですが、2025年5月30日に衆議院本会議で可決されました。 衆議院では、年金制度改正法案の目玉と言われる「将来の基礎年金の給付水準の底上げ」について修正が行われ、附則に以下の内容が盛り込まれました。


①政府は、今後の社会経済情勢の変化を見極め、次期財政検証において基礎年金と厚生年金の調整期間の見通しに著しい差異があり、公的年金制度の所得再分配機能の低下により基礎年金の給付水準の低下が見込まれる場合には、基礎年金又は厚生年金の受給権者の将来における基礎年金の給付水準の向上を図るため、基礎年金と厚生年金のマクロ経済スライドによる調整を同時に終了させるために必要な法制上の措置を講ずるものとする。この場合において、給付と負担の均衡がとれた持続可能な公的年金制度の確立について検討を行うものとする。


②①の措置を講ずる場合において、基礎年金の額及び厚生年金の額の合計額が、当該措置を講じなかった場合に支給されることとなる基礎年金の額及び厚生年金の額の合計額を下回るときは、その影響を緩和するために必要な法制上の措置その他の措置を講ずるものとする。

 参議院でも審議が始まるため、今後の動向に注目していきたいものです。なお、修正された内容は厚生労働省のホームページ(参考リンク参照)でも確認できます。


 
 
 

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