top of page
検索

人手不足企業の深刻化と人材確保のために実施される賃上げ

  • 阪尾コンサルティング事務所
  • 2023年3月8日
  • 読了時間: 2分

 最近の人事労務関係の話題と言えば、人手不足と賃上げに尽きるでしょう。本日は、帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査(2023年1月)」からその関係について見ていきたいと思います。

 まず人手不足の状態ですが、正社員の人手不足企業の割合は51.7%、非正社員では31.0%と高水準で推移しています。中でも「旅館・ホテル」は深刻な人手不足となっており、正社員で77.8%、非正規社員81.1%が不足と回答しており、今後需要の回復が見込まれる中で、その需要に対応できないケースが急増することが懸念されます。

 このような雇用の状況を背景に、賃上げは人材の獲得や定着に向けて避けては通れない要素となっており、2023年度の見込みとしては全体の56.5%が賃上げ見込みであるのに対し、人手不足企業では63.1%と全体よりも高くなっています。これを従業員数区分で見ると以下のようになっています。

 全体 56.5%(人手不足企業63.1%)

 5人以下 39.6%(人手不足企業51.4%)

 6~20人 61.1%(人手不足企業67.1%)

 21~50人 63.3%(人手不足企業68.3%)

 51~100人 62.7%(人手不足企業65.4%)

 101~300人 57.0%(人手不足企業59.3%)

 300人超 41.7%(人手不足企業46.4%)

 十分な原資の確保ができない中、人員確保のために無理をして賃上げを行う企業が相当数出てくることは避けられない状態です。無理な雇用や賃上げを行うことでの労働トラブルや企業の資金繰り悪化などの問題が懸念されます。

帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2023年2月)」

 
 
 

最新記事

すべて表示
育児休業中に転職等をした場合の育児休業給付の取扱い

子どもの誕生をきっかけに、仕事と育児の両立がしやすい企業へ転職する従業員がいたり、また、会社が育児休業中に出向を命じたり、転籍を求めたりすることもあります。そこで今回は、育児休業中に従業員を雇用する会社が変更となる場合の、出生時育児休業給付金や育児休業給付金(以下、まとめて「育児休業給付」という)の取扱いを確認します。 [1]育児休業給付の支給  育児休業を取得し、一定の要件を満たしたときには、手

 
 
 
「けんぽアプリ」のリリース

令和8年1月13日より協会けんぽの電子申請が始まり、1月26日には「けんぽアプリ」がリリースされました。 リリースされた現時点では、コンテンツの配信が中心になっていますが、徐々に機能が拡充されていく予定が示されています。 企業における健康経営への関心の高まりもあり、従業員自身が自分や家族の健康について考えるタイミングが増えているように思います。 今後の機能追加を注視していきましょう。 「けんぽアプ

 
 
 
子ども・子育て支援金の給与からの控除と給与明細への表示

令和8年4月から子ども・子育て支援金の徴収(給与からの控除)が始まります。医療保険者を通じた形での徴収となり、企業が従業員に支給する給与から控除して、納付する形式となります。支援金額は、従業員ごとに健康保険の標準報酬月額に子ども・子育て支援金率を乗じて算出されますが、その子ども・子育て支援金率について、 協会けんぽは0.23%と予定されており(2026年度)、基本的に支援金額の半分が企業負担となり

 
 
 

コメント


株式会社ジー・エフ・イーコンサルティング

阪尾コンサルティング事務所

​埼玉県川口市川口6-8-23-301

048-253-0844

©2022 阪尾コンサルティング事務所

bottom of page