今春はベアの影響もあり、多くの企業で初任給の引き上げが行われました。その最新状況を産労総合研究所の「2023年度 決定初任給調査」から見てみましょう。なお、この調査は同社の会員企業および上場企業から一定の方法で抽出した3,000社を対象に、2023年4〜5月に実施されたもので、今回はそのうち回答のあった360社について集計した結果。
(1)初任給の引上げ状況 2023年4月入社者の初任給を「引き上げた」企業は68.1%(前回2022年度調査41.0%)。1998年度以降で最多となっている。
(2)初任給額の水準 2023年度の学歴別の初任給額は以下のとおり。 大学院卒博士 246,052円(+8,837円) 大学院卒修士 238,203円(+7,273円) 大学卒(一律) 218,324円(+6,026円) 短大卒事務 193,274円(+5,390円) 高専卒技術 200,953円(+6,949円) 高校卒(一律) 179,680円(+4,906円) 専修・専門技術学校卒2年修了 195,038円(+5,419円) 専修・専門技術学校卒3年修了 197,500円(+6,893円)
採用難は継続しており、来春も多くの企業で初任給の引き上げが見込まれます。世間相場を意識しながら、自社の賃金カーブの見直し等を議論していきましょう。
参考リンク 産労総合研究所「2023年度 決定初任給調査(2023/7/4)」 https://www.e-sanro.net/research/research_jinji/chinginseido/shoninkyu/pr2307.html
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